エステティック 化粧品 Q&A |
肌は弱酸性なんですか? |
PH(ペーハー)という言葉を耳にした事があると思います。これは水素イオン指数といって1リットルの溶液中に存在する水素イオンをグラムイオン数で表したものです。PHは以下のように定義されます。
PH7 中性 PH7より小さい 酸性 PH7より大きい アルカリ性 強酸の代表的なものとして、塩酸、強アルカリの代表的なものとして、苛性ソーダがあげられます。肌は弱酸性で、(PH5から7)弱酸性であることにより、雑菌の繁殖を防いでいます。通常の石鹸は弱アルカリ性(PH9から11)です。したがって石鹸洗顔後は、弱酸性の化粧水を使用するというのは、もとの弱酸性の肌に戻してあげるためなのです。 |
肌は周期的に生まれ変わっているって本当ですか? |
本当です。
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の構造をしています。私たちが見ている肌は、表皮の最外層である角質層という部分です。角質層は表皮の基底細胞が変化したものでケラチンという硬くて丈夫なたんぱく質が主体です。この基底細胞が角質層に変化し、最後に死んでアカになって剥がれ落ちる子の過程をターンオーバーと言っています。そのサイクルは平均4週間といわれています。夏日焼けしても1ヶ月くらいたつと肌色がもとに戻るのは、この皮膚の生まれ変わりによるものです。皮膚は4週間のサイクルですが、その下の真皮の部分を再生するためには長い時間が必要となります。たとえば、にきびをつぶした時に表皮の下の真皮を傷つけたりしてしまうと、もとの状態に戻らなくなると言うわけです。 |
肌と水分について教えてください |
皮膚の最外層である角質層には10から20%(50%というデータもある)の水分が含まれていて、肌のつやや柔軟性に深いかかわりがあります。その水分を保つ上で大きな働きをもっているのが次の3つです
1皮脂腺(汗腺からの水分と、皮脂腺からの皮脂が自然と交じり合って出来たもの 2NMF(自然保湿因子の略で、アミノ酸、有機酸 ミネラル 尿素などが知られている) 3細胞間皮質(セラミドなどからなり、表皮のバリヤ機能を維持) これらの量が減ったりして水分を保つ仕組みが壊れてくると皮脂からの水分が失われ、かさかさした肌、つやのない肌、荒れた肌、硬い肌になるのです。表皮の下部の真皮層では、コラーゲン、ヒアルロン酸、あるいはコンドロイチン硫酸など線維芽細胞が生産する物質が水分を保つ上で大きな役割をはたしている |
肌質って一生変わらないの? |
いわゆるオイリー肌、乾性肌などの肌質は、一生変わらないものではなく、大部分の方は年齢、季節、によって変動します。私は若いからオイリー肌!!と勝手に思い込むのは美肌から遠ざかることかも。季節ごとに自分の肌をチェックし正しいお手入れ方法を知ることが大切です。 |
正しい洗顔方法を教えてください |
美しい肌は洗顔からというほど洗顔は美容の基本です。同じ年齢でも若々しい肌とそうでない肌の人の美容の生活の差を比較したところ、若々しい肌をしたグループは一日の汚れをその日のうちにきちんと洗顔で落としていたというデータもあります。正しい洗顔法としては
1 洗顔料を直接肌の上に塗布して洗顔しないこと。洗顔する場合はクレンジングフォームを手にとり、十分に水分を含ませ、あわ立て、その泡で汚れを包み取るようにして洗顔する。 2 一日に4回も5回も洗顔しない。洗顔料には強い脱脂力がある。そのため何回も洗顔すると皮膚の皮質が必要以上に奪われ、かえって皮膚をいためる。 3 同時にこの脱脂力によって、肌からの水分の揮散を防いでいる皮脂膜も洗い流されてしまうので、皮膚からの水分が失われがちで肌をかさかさにしてしまう。 4 一般のクレンジングフォーム(石鹸系)や固形石鹸はアルカリ性せある。皮膚は弱酸性であり、また健康な皮膚は中和能といってアルカリ性を中和(中性)にする力を持っているが、その機能が衰えている人もいる。従って石鹸洗顔の後、使用する化粧水はPHが中性から弱酸性の物が良い 5 Tゾーン、Uゾーンを意識して洗顔すること。一般にTゾーン(額、鼻)とほほの部分は顔の皮膚といっても皮脂分泌量などがまったく異なる。Tゾーンの皮膚には適切な洗浄力、脱脂力でもUゾーンには過多という場合が多い。ほほの部分を傷めないようにTゾーン、Uゾーンを意識した洗顔が美肌の秘訣。 6 使用法を良く見る。化粧品の裏には適切な使用量、使用方法が書いてある。1回のクレンジングフォーム使用量を誤って使っている人が非常に多い。 7 その日の汚れはその日に落とす。 8 油性の強いファンデーションなどはダブル洗顔で落とす。 |
ダブル洗顔ってなんですか? |
メークアップの汚れを落とす洗顔方法です。特に油性のファンデーションは通常の石鹸洗顔で無理に落とそうとすると、ごしごしと力を入れて洗うことになり肌に負担をかけてしまいます。従ってメークの汚れは、専用のクレンジングクリームなどで油分を溶解し浮かせてふき取り(又は洗い流し)次いでクレンジングフォームの水洗浄で落とす方法をとります。なおダブル洗顔の後は、お肌がアルカリ性に傾きがちですので、弱酸性の化粧水でのお手入れを奨めます。 |
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