サンバーン サンタン現象
日焼け後の洗顔 鎮静 お手入れ
皮膚に影響を及ぼす紫外線には,比較的波長の短いB波とA波とがあり、それぞれ皮膚に及ぼす影響が違います。紫外線B波を過量に浴びると、数時間後には,サンバーン現象という赤みが現れてきます。浴びた量が多いと、痛みや、リンパ液が染み出てきたり,水泡ができたり、発熱をおこすことがあります                            サンバーン現象は,血管を拡散させたり、血管の透過性が高まる事や細胞のダメージにより 、ヒスタミンが分泌される事などによって起きる現象で、日光照射後24時間でピークが来ます                                                  紫外線A波には、サンタン現象といわれる皮膚を黒化させる作用や,シミ、ソバカスを濃くする作用、シワを作る作用などがあります。サンタン現象には,即時黒化と、遅延黒化とがあり、即時黒化には、紫外線によるメラニンの生成には関係なく、出来ているメラニンを黒くする作用があります。人体を紫外線から守るために、メラノサイトで新しいメラニンが作られるわけですが,それを待っていられないときに還元して淡色化したメラニンを再び酸化して、黒化させ、紫外線から防御しようとする働きで、早い速度で黒化します。UV化粧品などに表記されているサンタン防御に対する目安となる  PA+ ++ +++は、この即時黒化を測定して決められています。

紫外線A波の防御指数を表すPA値は + ++ +++ の順に防御効果は高くなる  

また遅延黒化は、日焼け後2日から3日で遅れて起こる黒化現象で,次に浴びる紫外線に対して、防御力を高めるために、メラニンを増やす事によって起こる黒化現象です。

海水浴に行って、焼きすぎたかなと感じるのは,皮膚が多少赤くなったり,ヒリヒリするのを感じるとき、気ずくのが一般的です。ところがサンバーン現象は,多量の紫外線を浴びて数時間後にくる現象ですから,発現して気ずいたとすると、その時にはすでにかなり過量の紫外線照射を受けている事になります。またサンバーンのピークは,日光照射後24時間くらいですから、その間に赤み、痛み、リンパ液が染み出る事、水泡や発熱などが大きくなる可能性があります。一方サンタン現象は,即時黒化はすぐ現れますが,遅延黒化は、日光にあたってから3日から4日後に現れる反応で,1週間後位がピークになります。万が一水泡や発熱を伴うようであれば,病院へ行った方が良いでしょう。

日焼け後の 洗顔 鎮静
まず、肌の洗浄です。メイクやサンオイルなどはそれらを取り除きます。ただし,肌は紫外線に痛めつけられているわけですから,肌にストレスをかけない程度に汚れを落とす事を考えながら、洗顔します。刺激の強い洗顔の仕方や、洗顔料を使用しないようにしましょうね。具体的には,洗顔料を希釈したものを使用すると良いですよ。ストレスの少ない方法としては、冷やした牛乳に浸したコットンで顔全体を覆い、、しばらくパックしてから濯ぐか、ミストウオーターを使ってソフトにふき取ると良いでしょう                         
肌の赤みが拡大し,ヒリヒリを激しくしていく一番の原因は酸素ですから,日焼け後の16時間は,いかに酸素との接触を避けながら鎮静させるかが大切です。具体的な方法として、ビタミンEや、グリチルレチン酸ステアリルのような酸化防止剤や、消炎作用のある成分を含んだ油剤で、肌の表面を覆ってから,冷タオル等で冷やし続ける事が大切です。油膜によって空気中の酸素や水中の酸素から肌を守り、酸化を防止する事が大切ですから,油膜が取れてしまわないうちに時々塗り足すこともポイントです。

普通の赤みやヒリヒリ程度のサンバーンであれば,適切なケアを施せば、たいてい2か〜3日でおさまります。

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