SPレコード レトロな音に包まれて |
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SPレコード2000枚を再生 幻の名盤も SPは一分間に78回転するレコードで、大正から昭和にかけて流行したが、回転が遅く、長時間収録できるLPが現れて姿を消し、その後CDに押されてLPも姿を消した。人間的な味わいが最近になって見直され、SPやLPが聴けるプレーヤーも再登場してきたが、捨てられたり、物置などに忘れられたままになっているレコードや蓄音機も多い。 神戸に生まれ育った安原さんは、60年ごろ、SPを復刻したモーツアルトを聴いたとき、SP特有の温かみのある音を無視した復刻にがっかり、それなら自分で再生しようと思い立った。 レコードの溝にたまったほこりをやかびをダイヤの針で丁寧に取り除く。レコードが製造された国や年代を調べ、それに合った針を選んでプレーヤーにかけ、イコライザーを使って音を忠実に再現し、テープ録音もする。耳障りな雑音などは真空管アンプなどを操作して出来るだけ除く。 再生したSPにはサラサーテ自身がバイオリン演奏した(チゴイネルワイゼン 1904年録音)ベルリンフィルが演奏した(ベートーベン交響曲 1913年録音)など幻の超名盤も多い。また 蓄音機の構造を勉強し、修理技術を勉強した。そしてそれらの技術が認められ、岡山県倉敷市の依頼で故大原氏のコレクションのSP約1000枚を再生収録した。 93年岡山県牛窓町においてSP LP 資料館にした。修復再生したものも含め、約15000枚ものレコードと蓄音機で資料館の三方は床から天井までいっぱい。熱心な愛好家の求めに応じて時折演奏会も開く。SPの時代、演奏家にとって録音は、遺言状を書くようなものだったといいます。それだけ精魂を傾けたと言う事です。人間味のある実にすばらしい演奏がたくさんあります。そんな名盤の響きを少しでも多く後世に残したいと話している。 連絡先は安原さん宅 TEL078?731-2427 |
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20世紀の音を伝える新レーベル OPUS(オーパス 蔵) 誕生
SPの溝にはこれほどの音が刻まれていたのか!“暖かさと生々しさを同時に取り出す それは蔵から始まった。 瀬戸内海を望む牛窓町の土蔵における熟年二人の出会いSP盤から響くエネスコのポエムの生々しい再生音を聞き、語り合った。それがオーパスの始まり。キングレコード(キングインターナショナル)のご協力もあり、音にこだわった二人の夢が形となり復刻の名人安原氏の音がCDになりました。 〇ナタン ミルシテイン バイオリンソナタ小曲集 OPK2004 (1936?1938年録音) 制作 相原了 復刻 安原暉善 マスター 須賀孝男(キングレコード) 販売 キングインター 価格 CD一枚¥2000 (内税) |